サワディーカー!パットです。今回はチェンライ旅行で訪れた有名な「青いお寺」をご紹介します。チェンライはミャンマー、ラオスと国境を接するタイ最北部の県でバンコクから飛行機で1時間半ほどの場所です。独自の文化や美しい寺院があり、自然も豊かで人気の観光地でもあります。
今日訪れたのは「ワット・ロンスアテン」別名「ブルーテンプル」というお寺です。
かつて、この場所は約100 年前に廃寺となった寺院の跡地で、人家なども無く、野生動物、特に虎がたくさん生息していたそうです。この辺りを通る村人は、虎が寺院跡の水路を飛び越えて往来している姿をよく見たということです。その跳ね回る姿が踊っているようにみえたそうで、この地域は「ロン・スア・テン」と呼ばれています。ロン=水路 スア=虎 テン=踊る という意味です。 同様に近くの村も踊る虎の村という名前がついています。この村にはお参りをするお寺がなく、他の村のお寺まで行かなければなりませんでした。そこで村人達が廃寺を修繕し、功徳を積むための場所、心の拠り所、重要な日には宗教的な儀式を行う場所としました。
“ワット・ロンスアテン “は、チェンライ出身のアーティスト、プッタ・カブケウ(サラノック)氏によって制作されました。彼が大学を卒業した時に、”ワット・ロンクン(ホワイトテンプル)”の建築でチャレムチャイ氏の弟子として学ぶ機会を得ました。(ワット・ロンクンもチェンライで有名な白いお寺で、チャレムチャイ氏も地元のアーティストです。)この機会にその色と美しさが際立つ寺院の建築を学び、後にこの青い寺院を建てたのです。
このお寺に来てまず目を引くのは、”ヴィハーン・ロンスアテン(本堂)”です。2005年10月27日に着工し、そこから11年かけて2016年1月22日に幅13メートル、長さ48メートルの仏堂が完成しました。目立つのは、美しく印象的な青青とした色調、金色とのコントラストが他のお寺と違った個性を作り出しています。本堂の青い色は、世界中に広がったブッダのダルマ(法)を表しています。これは、澄んだ空のように”原因と結果に従って真実がある”という教義です。
そして特筆すべきは本堂に祀られている”プラ・ブッダ・ラチャモンコン・ボディ・トリ・ロカナート”と名付けられた仏像の美しさです。真珠のような白く輝いた仏像で幅5メートル、高さ6.5メートルです。
寺院の裏には”Phra That Ket Kaew Chulamanee Five Buddhas” と呼ばれる 高さ20mの仏塔があります。頂上には仏舎利が納められています。
もしチェンライを訪れる機会があれば ぜひこのカラフルな寺院を訪れることをお勧めします。この珍しい青色の美しさに加え、仏教や神話をモチーフにした繊細な彫刻や壁画の素晴らしさ、建築技術も目を見張るものがあります。私は平日の朝早く来たので人は少なかったのですが、たまたま訪れていたオーストラリアからの旅行者夫婦に、このお寺についてどう感じているか聞いてみました。彼らはこの寺院を建てた人たちの想像力と感性に驚いていました。😊 私もそう思います。
まだタイも本格的に観光客は戻ってきていませんが、近い将来、このワットロンスアテンやチェンライはタイ人、外国人を問わずに多くの観光客が集まる場所になると思います。
皆さんのお越しもお待ちしていますね!それでは、また!
Location : 306 Moo 2, Mae Kok Road, Rim Kok Subdistrict, Mueang Chiang Rai District, Chiang Rai 57100
チェンライ市街地から車で10分ほど
Time : open everyday 07:00 Am – 20:00 Pm
Tell : 064-347-3636
参拝は無料です。