ムアンボーラン THE ANCIENT CITY (MUANGBORAN-เมืองโบราณ) 

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“Ancient city “は古代の都市という意味です。古代は過去、過ぎ去った時間ですが、未来に起こるであろう変化は、過去から続いています。だから、過去の物語を現代の私たちは知る必要があります。タイという国はかつて外国人に「サイアム(シャム)」と呼ばれていました。そして、現在はタイ王国、タイ人、タイ語すべて含めて「タイ」と称されるようになりました。たった80数年前のことです。なぜ、この短い単音節の言葉が、タイの人々の生き方に非常に大きな影響を与えるのでしょうか?元々この土地にあった先住民族、文化の多様性は失われ、”タイネス(タイらしさ) “という言葉の下に姿を消し、飲み込まれてまとめて「タイ」になってしまいました。

古代都市を再現して作るということは、単に観光地としての模型都市を作るということではありません。その地域に住んでいた人々のアイデンティティを伝えるためのものでもあり、歴史、文化、過去の人々の生活様式を反映したものです。

ムアンボーランは1963年にサムットプラカーン県の総面積約128万平方メートルの土地に建設されたテーマパークです。創設者はレック・プラパイ・ウィリヤパン氏です。地図で見ると、古都の全域が斧の形をしていて、タイの地図と似ています。タイの土地そのままの形を縮小した「野外博物館」なのです。

そこにはタイの美しく貴重な建築のレプリカが数多くあります。実物を解体して移したもの、大きさを縮小して建てたもの、知識を生かして新しく作ったものなど、さまざまです。訪れる人はタイ全土の4つの地域から集められた多くの美しい建築物に驚かされることでしょう。 タイ全土を旅しているような感覚です。 そして今日はその中でも見逃せないスポットをご案内します。

The Great Hall Of Vajra Dhamma

本堂には、28体の前世の仏像と、彼の未来の姿とされる10体の仏像が安置されています。また、本堂の周りには、12星座のパゴダ、生まれ年を表すパゴダ、平和を願うモニュメントなどの建築物があります。パゴダを頂点とする城郭のような形の建物で、アユタヤ時代後期の建築様式を見ることができます。

The Old Market Town

オールドマーケットの街並みは、旧市街のコミュニティの雰囲気を再現しています。そこには物質的なものと精神的なもの、両方の施設があります。生活必需品を売る店、娯楽施設、礼拝所、神社や領主の住まい、さらに邪悪な場所なども。どれも地域の人々が自分の生き方に従い、他の人たちと仲良く暮らす上で重要な役割を担っています。オールドマーケットを訪れると、過去の鮮やかな思い出がよみがえります。しかし、Covid-19が流行する以前のように、観光客は多くないため、まだ寂しい雰囲気が漂っていて開いている店も少ないです。

Sanphet Prasat Palace, Ayutthaya

サンペットプラサートパレスはアユタヤ時代初期に建設されました。それまでのクメール様式やスコータイ様式とは明らかに異なる独自のアユタヤ建築様式の主要な宮殿です。
しかし1767年アユタヤがビルマに陥落した時に残念ながら荘厳な宮殿は焼け落ちてしまいました。アユタヤに現存しているのは隆起した地下のレンガ部分のみですが、タイ人や外国人の考古学者などが歴史的証拠に基づいてこのムアンボーランに再現したのです。
おかげで現代の私たちも当時の宮殿を見ることができます。

The Phra Kaew Pavilion

プラケオパビリオンはアユタヤ時代のホープラケオをモデルにしています。八角形の塔のような形をしていますが、これはアユタヤ時代のプラ・ダーモ・キャビネットの扉の彫刻からムアンボーランが模倣して作り上げたものです。実物はバンコクの国立博物館に保存されています。建物内部には、エメラルド仏が祀られており、仏陀の歴史の絵など、仏教の物語に関連した装飾や大きな木製の仏像を見ることができます。プラケオ廟は、かつてのアユタヤの宗教的中心地であったことを象徴しています。

Prang Sam Yod, Lop Buri

ロッブリー県中心部にあるプラーンサムヨードは3つの尖塔からなるクメール様式の影響を受けた13世紀に建てられた寺院です。3つの尖塔にはそれぞれ違う仏像が納められています。ラテライトで作られたレプリカは見事に再現されています。

Hor Kham, Lampang

ホーカムはタイ北部の言葉で、黄金の塔または黄金の城を意味します。ホーカムは国の行政・管理の中心である宮殿に匹敵するもので、総督の住居でもあり、国を治めたり、様々な客人や貴族と会ったりする場所でもあり、村人が総督に謁見する場所でもありました。 実物はすでに取り壊されたラタナコーシン時代のランパーンの総督の官邸を写真に基づいてここに再現しています。

Wat Chong Kham, Lampang

ランパーン県ガオ地区のタイヤイ様式の木造建築です。 建物の見所は各所のステンシル、特に屋根が絶妙に美しいこと。レンガやモルタルを使わずチーク材だけで建てられていること。ラーマ 5 世治世の寺院で、儀式用の部屋と僧侶の住居が一つの建物に纏められているのも特徴です。建物の細部までオリジナルの職人技を復元しています。

Bodhisattva Avalokitesavara (Kuan-Yin) Performing a Miracle

奇跡を起こす観世音菩薩

ここからは各地の遺跡ではなくテーマパークオリジナルのアートでしょうか。
観世音菩薩は仏教を保護する神です。奇跡の力を使って悪魔を鎮圧して仏教と正義を守ります。ここは観世音菩薩を取り巻いている龍の口から勢いよく水が噴き出している噴水です。仏様のご利益はもちろんありがたいですが、こんな暑い日は見てると幾分涼しくなって気持ちいいですね。

Pavilion of the Enlightened

悟りのパビリオン

水中にある金色のパビリオンでとても美しいです。仏像が祀られている奥の院に続く橋を歩いて渡ります。 大乗仏教の木彫りの羅漢(悟りを開いた高僧)を祀る水閣です。水上の橋からの眺めはとてもきれいで幻想的でしたが、中に入ると、木でできたお守りがあるだけでした。なんだか怖い 555。

【ムアンボーラン内の移動手段】

敷地内ではトラムを無料で利用できます。トラムを乗降する場所は選べません。停車場所は、3ヵ所だけです。園内はかなり広く一つ一つの展示が離れている場所も多いのでたくさん回りたいのであればカートのレンタルをお勧めします。 または電動自転車もレンタルできます。

1.トラム(以下の時間帯で無料で利用できます。)

第1ラウンド:10時発

第2ラウンド:11時発

第3ラウンド:14時発

第4ラウンド:16時発

2.ゴルフカート

4人乗りの場合、最初の1時間は350バーツ、以降100バーツ/時間

6人乗りの場合、最初の1時間は500バーツ、以降200バーツ/時間

3.電動自転車

最初の3時間は250バーツ、以降100バーツ/

4.自転車

150バーツ/1日

5. 自家用車での観光

入場料とは別途、車1台につき400バーツ

【入場料】

外国人の入場料

大人  700バーツ/人

子供(6歳~14歳)350バーツ/人

タイ人および労働許可証をお持ちの外国人の入場料

大人400バーツ/人

子供(6-14歳)200バーツ/人

【ムアンボーランへの行き方】

BTSで行く場合、BTSグリーンライン、Kheha駅下車、3番出口を出ます。その後、タクシーで約60バーツ。

Address   :    296/1 Moo 7 Sukhumvit Road, Bang Pu Mai Subdistrict Mueang Samut Prakan District Samut Prakan Province 10280

Time        :   Open everday From 09.00 a.m. – 19.00 p.m.

Tell          :   02-026-8800-9 , 086-3247658

かなり広いので密になることもなく安心して楽しめました。
但しほとんど屋外なので熱中症などには十分気を付けてくださいね。
私たちが行ったときは気温33℃ 体感温度40℃くらいだったでしょうか。。
トラムを利用したものの、徒歩での散策はかなりきつかったです。

今日ご紹介したのはほんの一部でなんと116か所の名所があり、今後も増設予定だそうです!たくさんの見どころを楽しみたい場合はカートや電動自転車のレンタルをお勧めします!日本から来て各地の遺跡や名所など観に行くのは時間に余裕がないと難しいと思います。ここなら1日でたくさんの観光が出来てお得ですよー。
もちろん中には売店やレストランもありますし、水上マーケットもあります。1日楽しめますので、ぜひタイのいにしえの街を散策してみてくださいね!

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