Nonthaburi  Museum(ノンタブリー博物館) 

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サワディーカー!パットです。今日ご紹介するのはノンタブリー博物館です。 
その歴史を遡ると法務省が敷地を用意したところから始まります。この敷地は元々、首都刑務所(バーンクワン中央刑務所)の建設準備のために購入された土地ですが、この一帯に法科大学院を建設する予定となりました。 しかし人材不足のため、代わりにロイヤル・カレッジ・スクール(王立学校)として使用されました。建物の建設予算は 559,868.69 バーツで、1910年に建物が完成し、1911 年に初めて授業が行われ、1925 年頃に閉校しました。1928 年から 1992 年まではノンタブリー県の市庁舎として使用されていました。その後、市庁舎はノンタブリー県庁舎に移転し、それから2008年まで歴史的建造物として保存されてきましたが、2009年にこのノンタブリー博物館になり、過去から現在までのノンタブリーの歴史と発展を示す「ノンタブリーの精神を保存する学習センター」としての役割が始まりました。 

博物館の建物は熱帯気候に適応させた西洋建築です。 かつて主要な交通路であったチャオプラヤー川に面しています。 総面積は2ライ2ガン(51平米)です。 レンガとモルタルでできた2階建てで、7棟が長方形に配置されています。 広い四角形の中庭を取り囲むように、木製の歩道が延びています。 歴史的にも重要で価値のある建物です。1981 年にはこの建物を史跡として登録しました。 

中には、興味深い歴史的な物語が展示されています。ノンタブリー県の過去の物語、生活様式や地元の知恵を紹介しています。粘土彫刻やクレット島での陶器貿易の黄金時代の映像を観ることができます。展示は 2 つのフロアと 8 つの部屋に分かれています。 

1. レセプションルーム 

この部屋ではノンタブリ県を簡単に紹介してます。 

2. 建築構造 

ここではノンタブリ市庁舎の建築要素を見学したり、過去 100 年にわたって撮影された貴重な歴史的写真のコレクションを見ることができます。 

3.チャオプラヤー流域の果樹園の街 

この部屋では、1549 年にまで遡るノンタブリー県の歴史が語られています。 
ノンタブリー県は豊かな土地に恵まれ、多くの人々が移り住んできました。 
ノンタブリーは、果樹園と陶器の街として知られていました。 

4.ノンタブリーの芸術 

見事な壁画の美しさを鑑賞してください。  

ここではノンタブリーの最も有名な人々を知ることもできます。 

5.土器:ノンタブリーのシンボル 

ノンタブリーで最も優れた陶器の数々を鑑賞し、蓋付き水入れの精巧なデザインが 
どのようにしてノンタブリーの歴史的シンボルとなったのかを学びましょう。 

6.バン・コ・クレットとバン・バン・タナオスリの陶器 

モン族が作った精巧な陶器の起源をご覧ください。 
バーン・コ・クレットとバン・バン・タナオスリの 2 つの生産地からのものです。 
ムアンノン陶器は、両方の地域の製品の多様性と美しさでよく知られています。 
いくつかの陶器の写真をご覧ください。 

彫刻が施された壺 

飲料水を貯蔵するために使用されました。 

寺院用の鉢 

僧侶への供物入れ、僧衣を洗ったり染めたり、様々なものを入れたり、 
ベビーバスなどに使用されました。 

キンマ(ビンロウ)の葉の壺 

新鮮なキンマまたはキンマの葉を保存するために使用されました。

ライスポットとカレーポット 

バンバンタナオスリの主力製品です。 

カノムクロックプレート 

小さな穴が開いた土鍋は「カノムクロック」(ココナツミルクと米粉で作られる 
タイの焼き菓子)を調理するために使用されます。  
以前は、各焼き穴を覆うために小さな蓋が作られていましたが、 
現在では便利さと速さのために皿全体を覆う大きな金属製の蓋が使用されています。  

ケトル 

バン バン タナオスリの土瓶は、ライス・ポットに似ており、 
注ぎ口と取っ手が付いています。 

粘土の蓋 

土鍋の蓋は、蓋をするためだけでなく、薬草を揉んでから水と混ぜてすり込むためにも使われます。薬草は病気を治すために飲まれていました。

チムチュム用ポット 

取っ手の付いた鍋です。 現在はチムチュム(イサーン地方の郷土料理で肉や魚介、野菜、ハーブなどを使った鍋料理)用の鍋として使われています。  

7.ノンタブリーの伝統的な陶器作りの知恵 

ここでは、クレット島のモン陶器作りの模型を見ることができます。 
現存するこの種の技法を見ることができる唯一の場所です。 

水牛を使った粘土の踏み固め 

昔は土器を作るために粘土を練って硬くしていました。4~5日かかります。 床に土を50cmくらいの高さまで広げます。 次に水牛を使って土の上を歩き回ります。 
水を打ち続けると土が柔らかくなり、歩きやすくなります。 
水牛が踏み固めた土は大きな山に集められ、陶器工房に保管されました。 

人によるの粘土練り 

水牛が踏み固めた土を再び人の力で踏んで土をより細かく粘りのあるものにします。 

「クロン」と「ルクタン」の粘土玉作り 

良い状態になるまで地面を踏んだ後、粘土を成形する前に、粘土を「クロン」と呼ばれる長いピースに整える必要があります。 土の一部を地面に置き、それを踏んで長い四角い棒状にします。次に両手のひらで丸い形に丸めます。 成形する物の大きさにより異なります。 「ルクタン」と呼ばれる丸い土の塊で底を作ります。 

小さな陶器の成形 

陶器の原型は、人力で回すろくろを使っていました。 

大型陶器の成形 

壺のような大きな陶器を作るときは手でゆっくりと回し、台座の上には、造形道具が付着するのを防ぐために、細かい砂を振りかけた造形板を置いておきます。 

タッチアップ 

瓶や桶などの大きな陶器は成形したものに美しく装飾する必要があります。 ゆっくりとろくろを回し、貝の蓋を削った道具で内壁を飾ります。 外側の装飾には木材を使用します。次に、台座から持ち上げて乾燥させます。 その後、磨き石や磨き貝で表面を削って滑らかにします。 完成したら乾いたバナナの葉で覆い、ゆっくりと乾燥させるため保管します。その後に焼きます。 

カービング 

陶器に細かい模様を装飾。 これは、完成した陶器をしばらく保管して土が柔らかすぎず、硬すぎない状態の時に行われます。木彫り、型押しなど、様々な技法で陶芸家が丁寧に模様を作り上げていきます。 

8.昔のノンタブリーの陶器貿易 

クレット島の陶器貿易がブームだった時代を振り返ってみましょう。 ここに展示されている情報は特殊効果を用い、陶器貿易商の生涯を歴史的にさかのぼって制作されています。 

販売船(モンボート) 

ノンタブリーから陶器を運び、各地に販売するために使われる船です。  
モン族商人の大きな船です。 モン族は家族が販売を手伝います。  
船の上を家として暮らし、船の端のエリアを食事と睡眠の場所として使用します。 

ノンタブリー博物館はいかがでしたか?昔ながらの物語と美しさを併せ持つ建物です。 かなり古くて老朽化しています。チャオプラヤー川沿いにあるのですが、 川側から見るとかなり風情があります。写真を撮ると、自分が過去の世界にいるような気分になりますよ。 
ぜひ一度訪れてみてくださいね! 

~ノンタブリー博物館への行き方~ 

バス : 戦勝記念塔から 63、 97、 545番 料金は約 8 ~ 25 バーツ 
         サパーンクワイ交差点から 117番  料金 8 バーツ 

船: チャオプラヤー エクスプレス ボート  サパーンタクシン桟橋 – ノンタブリー桟橋の終点 
                   – オレンジ色の旗 : 16 バーツ 
                   – 黄色の旗 : 21 バーツ 
       – 赤色の旗 : 30 バーツ 

場所:     Old Nonthaburi City Hall Nonthaburi Pier, Suan Yai Subdistrict, Mueang District, Nonthaburi Province 

開館時間:火曜日~日曜日 午前10:00~午後6:00 

入場料:無料 

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