Cactus サボテン

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南米やアジアが原産のサボテンは小型から大型の多年生植物です。サボテンの「茎」は柱やうちわ型や球体の部分です。雨季になると茎に大量の水を蓄えます。 サボテンの賢いところは蒸散を抑えるために「葉」が針状に変化しているところです。それも退化して棘がない種類もあります。水が少ない季節には茎に溜めていた水を使います。サボテンが砂漠など非常に乾燥した場所に住むことができる理由です。 

サボテンは肉厚な茎や葉に水を溜めることができる多肉植物の一種です。 これは干ばつにおける植物の重要な特徴のひとつです。芽が出るとき2枚の子葉がある双子葉植物に分類されます。

サボテンの化石はまだ発掘されていませんが、260万年以上前の第三紀から約2万年前の新石器時代初期にかけて進化したと考えられています。そして15 世紀後半にクリストファー コロンブスによって初めて発見されました。 

サボテンを贈ることは、贈られた人の長寿を意味するという説があります。種類によっては寿命が200年を超えるものもあるからでしょうか。また、縁起の良い名前がついた種類もあるようですし、邪気を浄化するとして部屋に飾るのも風水的に良いようです。

パラダイスパークというデパートが企画した「サボテン展」に行く機会がありました。多くの店が出展しているような大きなものではなく、サボテン好きが見に来て買っていくための小さなイベントです。12月には植物全般の大きな展示会が開催されます。たくさんの種類の木や花が展示される予定なのでチャンスがあればその展示会にも行こうと思います。 

会場内を歩いていると、サボテンショップのオーナー、ナットさんに出会いました。彼女は気さくに「サボテンに興味がある?どんなサボテンを探しているの?」と声をかけてくれました。私がサボテンに興味はあるけど、何の知識もないことを伝えたら、「買わなくてもいいから、ぜひサボテンについて知ってほしいわ。一緒にきれいなサボテンを観に行こうよ!」と会場を案内してくれたんです! 

こちらはナットさんとご主人のお店。 

ナットさんは人気のあるサボテンの種類について教えてくれました。それぞれの美しい特徴や、値段のことなどなど。今日はその中の一部をご紹介しますね! 

1.Gymnocalycium mihanovichii LB2178 ‘Agua Dulce’ (ギムノカリキウム・ミハノビッチ) 

このサボテンの値段は15,000バーツ。 

これはタイでは有名な種で、ギムノ属のコレクターは必ず所有している種です。この種は2000年にパラグアイのAlto州Agua Dulceの自生地で発見され採集されたものです。翌年にはロシアとドイツに種子が配布されました。丸い頭部に10本以上の房、最大で15本以上の房に分かれるそうです。最も一般的なものは10房ですが成長すると新しい房に分かれていく可能性もあります。(写真は13本の房)そして、房の数が多ければ多いほど、希少価値が高くなり値段も高くなります。 

このサボテンの値段は15,000バーツ。 

2. Lunar Eclipse.(月食)

価格は150,000バーツ

このサボテンもジムノの別種。価格は150,000バーツ!この値段は高いですね。先ほども言いましたが、サボテンの値段は育てる期間にも左右されます。この木は、ナットさんが小さい頃から育てていてこのように美しく育つには3年かかるそうです。 

3. Melocactus. (メロカクタス) 

値段は3,500バーツ

西インド諸島南部、メキシコ南部、アメリカ、ブラジルに多いこの属のサボテンは、高さ10 – 20cmの直立した茎を持ち、成長すると楕円形の帽子のような花座ができます。メロカクタスは、種子がたくさん出て育てやすい種です。まだ成長していない小さなものは高くはありません。成木に育て、メロカクタスの開花時期の兆候であるセファリウム(花座)をつけるには、6~7年かかります。 

この写真のメロカクタスの値段は3,500バーツです。 

4. Red Dragon.(レッドドラゴン) 

この鉢は6,000バーツです。 

ギムノの一種です。ギムノカリキウムの特徴は、種によってアルカリ性の強弱で茎の色が変わることです。茎の表面が黒っぽい色になったり 斑点ができたりする独特の外観をしています。 斑入りギムノはその希少性と独自性のためサボテン市場で高額です。 

この鉢は6,000バーツです。 

5. Enoki.(エノキ)

価格は 1,000バーツ

エノキはマミラリア プルモサ種です。 やわらかい白い毛が生えた丸いサボテンです。 白い羽毛がぎっしり詰まった鳥の巣のように見えます。 メキシコ北東部原産で 高さ 12 cm、幅 40 cm に成長します。 丸い茎は直径7cmほどで、全体が白いもふもふの棘に覆われています。 価格は 1,000バーツ 

6. Mammillaria marcosii.マミラリア・マルコシイ)

1本あたりの価格は500バーツ

これもマミラリアの一種です。 マミラリアまたは Mamm と略されます。 一目でわかる魅力は他のサボテンにはない珍しい種類の棘の多さです。サボテン科の中では最大級の大きさです。メキシコにのみ生息し、高さ1メートル に達することがあります。 しかし、この種はめったに栽培されていません。 

1本あたりの価格は500バーツ。 

いかがでしたか?サボテンを育ててみたいと思いませんか?サボテンは美しいですね。花が咲くまで長い時間がかかるけど、その価値はあります。サボテンは砂漠の植物なので乾燥によく耐える性質を持っていますので、そんなに手間はかからないのではと思います。でも、美しさを求めてサボテンを育てたいなら見た目も種類も様々で、習性やニーズなど少し勉強する必要がありそうですね。多くの人がサボテンに惚れ込んでコレクターになるくらい魅力的な植物です。今回サボテンのプロに色々教えていただいて、もっと興味を持ちました。小さい株から自分で育てて美しく大きなサボテンになったらとってもうれしいでしょうね!ぜひトライしてみたいね。 
それでは、また! 

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