バーンラック(愛の街)エリアにある 家族の愛と温かさを感じるBangkokian Museum(バンコキアン博物館) 

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Bangkokian Museum
Bangkokian Museum

サワディーカー!パットです。 
本日は知る人ぞ知るマニアックな博物館Bangkokian Museumをご紹介しますね。 

バンコキアン博物館ができた背景 

この博物館は1992年2月25日にワラポーン・スラワディー教授がインサート・サアン財団の支援を受けて設立しました。元々彼女の母親であるサアン氏が所有していたこの土地と住居をバンコクの中流階級の人々の生活を紹介できる博物館として一般公開したのです。 
ここではバーンラックの人々の物語を探索し、1937年頃のバンコクの人々の生活を体験することができます。博物館の創設のきっかけは、バンコクに緑地を作りたいというワラポーン教授の願いでした。彼女は木々を愛する人物であり、植樹家でもあります。そして彼女は当時の村人たちの物語を伝えたいとも思ったのです。その時代の社会史を映し出す小さな家族の物語。  

300平方メートルの敷地に3つの建物があります。まずは最初の建物から見ていきましょう。今から80年以上前の1930年代。当時の生活はどんなものだったのでしょう。

1棟目の建物 

最初の建物は、寄棟造りの赤い瓦屋根の2階建ての木造住宅でした。築60年以上の中国の職人技だが西洋の影響を受けた建築レイアウトになっています。ワラポーン教授の家族がかつて住んでいた建物です。この建物の内部は、次の部屋で構成されています。 

居間 

1. 居間 

このリビングルームは来客を迎えるために使われただけでなく、ワラポーン教授の母親のピアノルームでもありました。この部屋に展示されている古い品々の中にはピアノやワラポーン教授の義父であるフランシス・クリスチャン博士が所有していた1897年~1927年頃のヨーロッパ製のワインボトルや切り子ガラスのワイングラスなどが展示されています。 

お母さんの思い出のピアノ。 

ワラポーン教授のお母さんの思い出のピアノ。 

ボトルやカットグラスを収納するキャビネットもアンティークで素敵です。 

ダイニングルーム

2. ダイニングルーム 

中央には6〜8人掛けのダイニングテーブルがあります。テーブルの上には、西洋風のディナーセットと中国風の磁器食器が飾られています。様々な形の緑色のホーローウェアもありました。 

テーブルの上に並べられた洋食器と中国磁器の食器 

ダイニングルームには古い白黒テレビが置かれていました。 

図書室 

3. 図書室 

書斎または執筆室であるこの部屋にはサアン・スーラワディー女史(ワラポーン教授の母)の夫でインド人のフランシス博士の本が置かれています。(ワラポーン教授の義理の父にあたります。)フランシス博士はイギリスで外科の学位を取得しました。英語で書かれた様々な病気の治療に関する医学の教科書と、母親と子供向けの英語学習書です。この部屋に隣接してアンティークのバスルームとトイレがあります。 

医学書などの展示 

昔の学生用の机 

本棚 

昔の浴室とトイレ 

それでは2階を見に行きましょう。 

4. おばあちゃんの寝室 

建物の2階にあります。おばあちゃんが亡くなった後にワラポーン教授が使った寝室です。おばあちゃんの寝室には、蚊帳付きのアンティークな洋風木製ベッドがあります。化粧台とキャビネット、化粧品を入れるガラス、さまざまな種類の香水瓶。これらはラーマ6世の時代のものです。アユタヤ後期からラタナコーシン時代のものと見られる礼拝用の仏像もあります。 

蚊帳付きのアンティークなベッド 

化粧台 

化粧品や香水用のガラス容器 

昔の金庫 

5. 先祖の部屋 

先祖のお骨を祀っている専用の部屋がありました。 

6. ヨーロピアン ドレッシングルーム 

ヨーロッパ風に装飾されたドレッシングルームです。三面鏡になっているドレッシングテーブルがあります。男性のひげそり用の道具があります。

三面鏡の化粧台 

髭を剃るための道具 

7. 主寝室 

この寝室はワラポーン教授の姉の寝室です。大きなワードローブがあり、化粧台と大きなベッドが置かれています。 

バスルーム 

2棟目の建物です。 
この家はもともとトゥンマハーメック地区のソイ・ンガム・ドゥ・プリ(サトーン通りの西側)に建てられていたものです。オリジナルに近い形で再現された木造2階建ての家屋です。元々この家を建てた目的は、1階をフランシス・クリスチャン医師の診療所にするためでした。この家は医師が病気で亡くなるまでに完成しませんでした。その後、ワラポーン教授はトゥンマハーメックにあった家を取り壊しました。そして限られたスペースですが、こちらに再現されました。医療器具なども残っています。2階は寝室になります。 

1階は展示会やアクティビティを開催するために使用されるオープンホールです。 
2階には寝室が配置されており、患者の診察室を模した小さな小部屋もあります。

診察室 

流し台 

水道がなかった時代にこのような汲み置きの水を手を洗うために使われていました。 

診療機器を保管するキャビネット 

医師の寝室 

診察室の向かい側にあります。 

3 棟目の建物です。 

1 階は生活用品が展示されています。 
キッチン用品、文房具、工具、手工芸品などがあります。2階にはバンコクの概要が展示されています。バンコクの概要には次のものが含まれます。 

昔のIDカード(身分証明書) 

これはワラポーン教授の身分証明書です。 

昔の家屋登記書 

ガスコンロの無い昔のキッチン 

調理には燃料として薪を使用していました。 

キッチンの雰囲気 

ドラゴンジャー 

昔は、飲用や調理用に降った雨水を貯めなければなりませんでした。 
そのため、このような大きな壺を置いていました。 

アイロン 

昔は電気がありませんでした。アイロンは木炭の熱を利用していました。 
木製のハンドルが付いています。内部には加熱用の木炭や石炭を入れるスペースがあります。 

なんだか懐かしいポラロイドカメラ 

バンコク博物館は観光名所の一つです。 
母親から受け継いだ家と資産を、次世代の若者たちが学ぶための博物館にアレンジしたいというワラポーン教授の意向で新しい視点の博物館ができました。この家はバンコクの財産になりました。第二次世界大戦前後の中流階級の人々の生活を物語る建物です。展示されている品物や家電のほとんどが家の持ち主が実際に使っていたものでした。 
私はこの家の魅力に恋をしました。ワラポーン教授の家族の愛と温かさを感じます。😊 

住所:   Soi Charoen Krung 43, opposite the Central Post Office, Bang Rak District, Bangkok 10500 

電話:   0-2233-7027, 0-2231-6930 

営業日:   Open 火曜日- 日曜日  10:00 AM – 4:00 PM. 

入場料: 無料 

行き方: 

MRT: フアランポーン駅で下車。36番のバスに乗車。バンラック郵便局(Bang Rak Post Office)停留所で下車。その後、道路を渡り、Soi Charoen Krung 43 に入ります。路地を約 50 メートル歩くと、右側に博物館があります。 

Bang Rak Post Office 停留所

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