今回はチェンマイ、チェンライを中心とするタイ北部料理をご紹介したいと思います。
この地方の料理は陸続きの隣国中国やミヤンマーの影響更に周辺に多く暮らす山岳民族独特の
食文化が入り交じり独自の発展を遂げたと思われます。全体的に他のタイ料理と比べてあまり
辛くないものが多く酸味も控えめだと思います。日本の皆さんには食べやすい物が多いと思いますので是非試していただきたいです。
1.ข้าวซอยไก่ (KHAO SAWY KAI)
日本語名:カオソーイ・ガイ
主な食材:鶏もも肉、揚げた卵中華麺、ココナッツミルク、ココナッツクリーム、ニンニク
パクチーの種と根、ソイソース、唐辛子、エシャロット、ウコン、カレーパウダ
ライム、玉ねぎ 等
北部タイ料理の中でも特に有名なのがこのカオソーイです。ここでは鶏肉がトッピングされた
カオソーイ・ガイ(鶏肉)を紹介していますが豚肉他色々なレパートリーがあるようです。
味はまさにカレーヌードル!ほんの少しだけ辛みはありますがマイルドな味で日本の皆さん
にも全く抵抗なく食べられるのでないかと思います。非常に人気の高い料理ですのでいつか
日本でもブームになる時が来るかもしれませんね!?私の個人的な感覚ですがカオソーイは
タイ人よりも日本人に人気ある気がします。
2.ขนมจีนน้ำเงี้ยว (KAHOM JEEN NUM NREAW)
日本語名:カンムジン・ナームニャオ
主な食材:麺(ライスヌードル)、豚骨付きばら肉、豚の血(小さい塊)、トマト、もやし
乾燥レッドコットンツリー、ガランガル、ウコン、玉ねぎ、レモングラス、
唐辛子、パクチー、カレー粉、エシャロット 等
この料理は見た目ほど癖がなくてあまり辛くもないのでタイでは子供たちも問題なく食べることが多いです。長時間かけて豚肉を煮ているせいでしょうか?とても柔らかく美味しいです!
トマトの味もとても印象的です。これもカオソーイと同じく皆さんにも美味しくいただける気がします。
3.น้ำพริกหนุ่ม (NAM PRIK NUM)
主な食材:青唐辛子、エシャロット、ニンニク、塩、玉ねぎ 等
これは料理といえるかちょっと分かりませんが青唐辛子を主な材料として作られた
ディップソースです。写真の右側にあるのは豚の皮を揚げたものですがこれを付けて食べると
美味しくておつまみとして最高です!ほかにもご飯に付けて食べたり野菜に付けて食べたり
しますよ。タイではわりと一般的でスーパーでも売っていますし、専門店もあるくらいです。
ただ唐辛子が主成分なので少々辛いです。辛いのが苦手な方がチャレンジする場合はほんの少しだけ付けて試してからにしてくださいね。
4.น้ำพริกอ่อง (Nam prik ong)
日本語名:ナームプリックオン
主な食材:ミニトマト、豚ひき肉、唐辛子、ナンプラー、ネギ、パクチー、ニンニク、
煎りエンドウ豆、エビペースト 等
この料理はナームプッリックヌンと同じでディップソースです。材料が違いますが作り方は
似ています。ただナームプリックオンはあまり辛くありません。私はちょっと甘く感じるので野菜に付けて食べることが多いです。さっぱりして一番合っていると思います。
5.ไส้อั่ว (Sai Aua)
日本語名:サイウア
主な食材:豚ひき肉、カフィアライムの葉、ネギ、パクチー、エビペースト、唐辛子、
ナンプラー、ニンニク、レモングラス、カレーペースト ウコン 等
サイウアは別名チェンマイソーセージとも呼ばれている有名なタイ北部の郷土料理の一つです。写真の物はレストランで切ったものですが元々はとても長くて蛇がとぐろを巻いたようにして丸ごと一本売ってもいます。私はこの料理は初めて見た時あまりあまり美味しそうに見えなかったのを覚えています。しかし色々なスパイスが効いていてとても深みがある味です。
辛さは店により違いますが日本の皆さんでも辛いのが苦手でなければ美味しくいただけるのではないでしょうか?
6.แกงฮังเล (Gaaeng Hang Laeh Muu)
日本語名:ゲンハンレーム
主な食材:豚肉、しょうが千切り、カレー粉、ニンニク、エシャロット、レモングラス
唐辛子、ナンプラー、タマリンドジュース、砂糖、塩 等
このカレーはゲンハンレー(ム)といって北部タイを代表するカレーです。一般的なタイの
カレーは長時間煮込むことはないのでずが、このカレーはよく煮込んであって肉もとても柔らかく豚肉としょうがの相性が抜群です。それに殆ど辛くないので日本の皆さんにも美味しく食べられるのではないでしょうか?私の個人的な意見ですとこの料理は少し甘みが強くてこってりしているので必ずカオニャオなどのご飯と一緒に食べることをお勧めします。
7.แกงโฮะ (KAENG HO)
日本語名:ゲンホッ
主な食材:春雨、玉ねぎ、ニンニク、タイの茄子、ヤングコーン、カフィアライムの葉
レンズ豆、タケノコ、カレーペースト、パクチー 等
この料理は様々な具材にカレー味をつけて炒めたものです、カレー炒めですね!もともとは余った具材を美味しく食べるための料理だったと聞きました。ですから入れる具材に決まりはなく作る人やお店によって色々あるみたいです。味付けはあまり辛くないのが一般的です。正直に言うと私はこの料理を見た時「うっ!?なんだがゴチャ混ぜで見た目も良くないし余り美味しそうじゃないな~」と思ってしましました(笑)でも私の知り合いの日本人の間ではそれ程
評判は悪くないようです。
8.ข้าวจิ๋น(Khao Kan Jin or Jim Som Ngiao)
日本語名:カオジン
主な食材:豚ひき肉、ソイソース、豚の血、小麦粉、コショウ、ネギ、パクチー
バナナの皮(ご飯を蒸す時にラッピング用)
ご飯に豚の血、少量の調味料やひき肉をいれてバナナの皮で包み蒸した料理です。付け合わせの野菜やレモン汁を絞りかけて食べます。豚の血と聞くと臭いとかありそうな気もしますがそんなことはなく非常にあっさりとした味です。
9.ผักกาดจอ (PUK KAD JOR)
日本語名:パックガッジョー
主な食材:豚の骨付きばら肉、広東菜心、タマリンド、ニンニク、エビペースト、唐辛子
エシャロット 塩 等
これは中華風のスープといった感じです。ただ普通の中華スープと違って少し酸味があります。よく煮込んでありますし肉も柔らかくてとても美味しいと思います。私はこのメニューが
大好きです!